形状の名称を知っておこう

マフラーの形にはいろいろある

バイクマフラーの種類には、大きく分けて、「スリップオン」と「フルエキゾースト」というタイプがあります。
スリップオンタイプは、簡単にカスタマイズできるタイプのマフラーで、サイレンサーのみを交換するタイプです。
非常に安価で、いつでも取り外しが可能なため、取り付ける方も多いタイプのマフラーです。

一方、フルエキゾーストマフラーは、マフラーやそのものをすべて交換してしまうという方法です。
性能をアップが見込めるため、レースを趣味にもつ方に多い選択肢です。
また、カタログを見て気付く方もいらっしゃるようですが、マフラーにはいろいろな形があります。
今回は、そんなマフラーの形について、タイプ別にいくつかご紹介していきましょう。

スラッシュカットタイプ

文字通り、マフラーの先端が鋭くカットされているタイプです。
シャープなイメージから、全体のフォルムが締まって見えるという特徴を持ちます。
アメリカのハーレーのように、アメリカンタイプのバイクに採用されていることも多く、映画やドラマなどで見かけた方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

サイレンサーが付けられていないタイプも多く、轟くエキゾーストは、辺り一帯に響き渡ります。
また形状により、細めのタイプはやや高音で、太めのタイプは重低音を奏でるのが特徴です。
デザインもシンプルで、ロードレースやドラッグレース用に、カスタムされる方もいらっしゃいます。

フィッシュテールタイプ

フィッシュテール、つまり魚の尻尾のような形をしているのが、このマフラーの最大の特徴です。
スラッシュカットタイプのマフラーと同様、アメリカンタイプのバイクに使われることが多く、クラシックスタイルの大型バイクにはぴったりです。

スラッシュカットと同様に、サイレンサーが付けられていないタイプが多いため、排気音はかなり大きめといえます。
日本でも、ハーレーダビッドソンの愛好家は多く、特徴のあるスタイルは、れれちたがり屋のあなたにぴったり。
ただし、USA仕様が多いこともあり、カスタムする際には、加工修正が必要な場合があります。

ダウンマフラー&アップマフラー

ダウンマフラーは、イメージ的にもお分かりのように、エンジンの下をパイプが通っているタイプのマフラーです。
ショートマフラーや、トラッカーマフラーと呼ばれることもあり、短いタイプは、パワーが出にくいといった特性を併せ持ちます。
一方アップマフラーは、配管をエンジンの上に通し、シート横の位置にマフラーがあるタイプです。

オフロード車によくみられ、転倒した際にもマフラーや保護されやすいといった特徴を持ちます。
同様に、オフロードで水辺にも強く、モトクロッサーやスクランブラーなどには、最も最適なマフラーと言えるでしょう。
ほかにも、ここでは紹介しきれなかった、様々な形状のマフラーがあります。